2013年07月18日

日本丸〜訓練生との交流記^^







室蘭港にサンプリンセス(77,441t)と日本丸(2,570t)が入港した。

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※ 各画像クリックで拡大します。再度クリックでもう1段拡大です






サンプリンセスは初入港、日本丸は6年ぶり6回目の入港だ。

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それぞれ中央埠頭旅客船バースと入江耐震岸壁に隣り合わせで接岸した。




珍しい2隻のコラボ画像はこちら ↓

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この2隻の写真を撮ろうと思い、昼頃に埠頭に向かおうとした時、
ふと、2人の爽やかで若い男性ヒッチハイカーが目に留まった。


「室蘭駅方面」というカードを持って差し出している…
(室蘭駅か…同じ方向だから、乗せて行こうか…)


ほぼ何の迷いも無く停まって2人を乗せた。
2人ともスケートボードを持参(これで移動していたのか?…)



話を始めると、この2人は何と私がこれから撮影しようといる
「日本丸の訓練生」だったのだ。







さすがに、規律の厳しい環境で生活しているとあって、
あいさつも会話の受け答えも、しっかりとしたものだ。


さらに、年齢は我家の球児と同じ20歳!
いきなり親近感が沸いてきた!


愛知県在住のMくんとKくんだ。





前日の晩から東室蘭近辺を散策していて
これから船の近くまで戻ろうと思い、乗せてもらえる車を探していたらしい。


聞いたところ、観光らしい観光はしていないみたいだ。
(せっかく室蘭に来たんだ…時間が多少あるから、
ちょっと案内させてもらうか…、これも縁だしね…)


と思い立ち、測量山(そくりょうざん)に向かった。







展望スペースまで階段を登る・・・
久し振りの階段に私は息が上がってしまい、説明をするにも言葉にならず…
(ああ、運動不足を痛感…)







サンプリンセスと日本丸の位置を確認^^

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室蘭を一望した2人は、予期しない景色だったのか、
感嘆の声を上げていた。


彼らは景色を見回しながら自分たちがどちらの方向から来たのか等
確認をしているようだった。






私;「せっかく来たのだから、写真撮ろうよ^^」
ハイ、チーズ ↓

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駒ケ岳の方向を観ると、ずっと遠くまで海上が雲海のようになっており、
私もこんな風景は初めてだったので、思わず見入ってしまった。

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↑ 私の撮影技術では、うまく表現できていないが、
何となく雰囲気だけでも感じ取ってもらえるだろうか…




私は、崎守(さきもり)埠頭を指して「映画・名探偵コナン」の
舞台になった、とか、大黒島を指して「映画・妖怪人間ベム」の棲み家の
設定場所だったとか…彼らにとって大して参考にもならないような解説をしていた。













測量山を下りて、観光道路を通って地球岬へ・・・


でも、ちょうど着いた頃から霧が立ち込めて来て
一気に視界が悪くなってしまった。





ほんの束の間、灯台が顔をのぞかせてくれた
シャッター・チャンスだ!
ハイ、チーズ ↓

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この後、再び真っ白で見えなくなった
パソコンで観て初めて解ったのだが、遠くの空も写ってたんだね
幸運な2人だ・・・^^










街の方向にも霧が立ちこめて行く・・・

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地球岬にはサンプリンセスの乗客と思われる韓国人がたくさん訪れていて、
あちこちで韓国語が飛び交っていた。


売店に立ち寄り、3人でソフトクリームを、
彼らは売店のおばちゃんおススメで「ツブの串焼き」を食べた。


その売店のおばちゃん、韓国人に向かって、
いきなり韓国語で客引きを始めたので、思わぬ行動に私達は3人で顔を見合わせてしまった。






DSC06079.jpg

(いい笑顔だね、ぜひ、ご家族にも観ていただきたいな…)








限られた短い時間だったので、多くの事は話せなかったが
厳しい訓練の中で、大変な苦労をしている…という事を感じ取る事が出来た。








私;「ホームシックになることは?」
Mくん;「あります。それと…ずっと海の上に居ると
早く地に足をつけたい、と思いますね^^」


(なるほど・・・私なんか半日フェリーに乗っただけでも、
そう思うのに、彼らの場合は何ヶ月も船の上で過ごすんだよな・・・)


でも、大変ながらも、しっかりと前を向いている彼らの姿勢が
感じられて、とても頼もしく思えた^^



(もっと時間があれば、他の場所も案内出来たのに…)



別れ際、「室蘭焼き鳥を食べられる店は、あそこだよ」と説明し、
アドレス交換をして、3人で彼らのスマホで記念撮影…
(あっ、3人で写したのは1枚だけだから、送信してもらいたいな…^^)


名残惜しいが、エールの言葉を贈り、握手をして別れた。
といっても、名残惜しかったのは私だけだったかもしれない。


それでも、夜、「楽しかったです。教えてくれた焼き鳥屋さん、美味しかったです」と
お礼のメールをくれたので、とても嬉しかった^^













彼らと出会った翌日と翌々日、私は法事のため家族4人で函館へ・・・
その間も、彼らは室蘭で小学生の体験学習などを行っていたようだ。






日本丸滞在の最終日、私は何とか白鳥大橋の下辺りで
彼らを見送りたいと思い、その思いを彼らにメールで伝えていた。



すると、「出港は16時の予定」だと返信メールで教えてくれた。






その後、再度2人がメールを送ってくれた・・・
「出港予定が急遽変更になり、16時に登檣礼(とうしょうれい)をすることになりました。
岸壁から50m離れたところで全員がマストに登り掛け声をかけます。」と…









   登檣礼(とうしょうれい)とは?…
       ネットで調べてみた…

「帆船の出航時に船員が帆桁(ヤード)などに配置し、見送りに来た来客に対する謝礼を意味する儀式。艦船の場合は「登舷礼(とうげんれい、)」が行われる。
由来としては、乗組員を帆桁という戦闘準備が出来ない位置に配置することにより、船内で砲の弾込めなど戦闘を企図した行動をしていないことを相手に証明するという行動が元になっている。
日本国内では現在、独立行政法人航海訓練所が所有する帆船「日本丸」「海王丸」が訓練航海の為に出航する際に訓練生による登檣礼が実施される。」

                  …ということだ








せっかく教えてくれたのだから、行かない理由は全く無い!
めったに観ることの出来ない儀式を観たい!と思い埠頭へと向かった。






時間になり、訓練生たちが次々とマストに登り始めた。

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(あっ、106名も居るんだから、どの辺りに居るのか聞いておけばよかった・・・)
とりあえず出来るだけ多くシャッターを切った。

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出港後にメールで教えてくれたのだが、
Mくんは一番前のマストの一番下の一番左…

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         (※ 不鮮明ですが2回クリック、拡大して確認してみてください^^






Kくんはミズンマストという船首から3本目のマスト、
上から2本目(アッパーゲルンヤード)の右舷から2番目…ということだ

DSC06181.JPG


DSC06200_01.JPG
         (※ 不鮮明ですが2回クリック、拡大して確認してみてください^^














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(うーん、私のカメラでは顔が判別できない…せめて三脚があれば、
もう少しうまく撮れたかもしれないのに…)




DSC06204.JPG







出港後の彼らのメールより・・・

Kくん; 「 日本丸に乗って初めて、あんなに人に見送られながらの出港だったので緊張しました(-_^) 」

Mくん; 「 初めての登檣礼でした〜やってよかったです(^o^)ノ 」

                      (絵文字は、そのまま引用しました^^)











登檣礼が終わって、彼らがマストから下り始めたのを確認した私は、
白鳥大橋の下で航路に一番近づける場所へと向かった。



釣り人に混じって、カメラを持っている人が数名、待機していた。

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目の前を、彼らを乗せた日本丸が横切って白鳥大橋の下を通って行く・・・

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(船の出港って、どうしてこんなに寂しい思いになるのだろう)涙が出そうになった。
私の勝手な思いだが、わが子を送り出すような感覚でもあったような気がする。






それは、ほんの1時間程度だが一緒の時を過ごした、
             あの2人が乗っていたから…











今回、函館の宿泊先で、こんな出来事があった・・・球児とバド美から聞いた話だ・・・

夕食を終え、エレベーターで部屋に戻る時の事だ。
ドアが開いて中には結構な人数が乗っており、家内と私が先に乗って部屋へと向かったのだ。
残った球児とバド美は次のエレベーターを待って乗った。2人が乗ったエレベーターもほぼ定員いっぱいだったようだ。ある階に停止すると奥に乗っていた若い夫婦(小さな子を連れている)が、「降りるから邪魔、あんたたち、どけなさい!」と球児たちに言ったそうだ。それも母親の方だという。球児とバド美は一旦エレベーターから降りてその家族を降りるのを待って、再度乗り込んだ。唖然とした球児とバド美、また一緒に乗り合わせていた他の人たち・・・ドアが閉まりかけた時、その母親が「なに?文句あるの?」と捨てゼリフを吐いたという。ドアが閉まると、一緒に乗り合わせていた人たちが一斉に「やだね〜」と声を合わせた、ということだ。(・・・この夫婦に連れられていた子は、どんな人間になるのだろうか・・・不安になった・・・)







話がそれてしまったが、こんな非常識な家族を見せられてしまった矢先のことだったので、
日本丸に乗船していたこの2人がなおさら輝いて見えたのかもしれない。
彼らとの出会いは、私の心の栄養にもなる貴重な出会いだった。


当の彼らは(変なオッサンだ)としか思っていないかもしれないが、
私から見た彼らは将来有望な人材だと思う。
前職で数百人の面接試験を担当した経験上、そう感じるのである。








日本丸を卒業して後の進路は、まだ決まっていないそうだが、希望通りの就職先が見つかる事を願うばかりだ。

DSC06259.jpg







現在、二人を写した写真を編集中、
ピックアップして自宅に送らせてもらおうと思い、準備をしている。


でも、彼らが次に自宅に戻るのは9月10日ころになるということだ。
次は秋田県、その後再び北海道へ…小樽や函館に寄港するとのことだ。


私;「函館行くなら、ラッキーピエロのハンバーガー食べてみれば?^^」
Mくん;「はい!絶対食べに行きたいです!^^」







室蘭港を離れてからの彼らからのメールで、それぞれ

「これからの航海もがんばります!」

「最高の航海士になります!」

と、力強いメッセージ・メールを送ってくれた。




今は、卒業するまでの彼らの健康と航海中の安全を願わずにはいられない。




どうか、元気で・・・
         がんばってほしい!



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posted by スティーヴィー・よんだー at 02:37| 北海道 ☔| Comment(14) | TrackBack(0) | 乗り物 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
素敵な出会いでしたね。2人には立派な船乗りになってもらいたいですね。(^o^)
Posted by カノッチ at 2013年07月18日 07:34
カノッチさまへ
コメントありがとうございます。
はい!ルフィみたいに仲間を大切にする船乗りになってほしいです。あっ、でも、海賊ではないですね^^
Posted by よんだー at 2013年07月19日 02:29
素晴しい日本丸ですね。「登檣礼」、はじめて知りました。
すてきな出会いでしたね。お二人が、希望通りの就職ができるといいですね。
Posted by aisuc at 2013年07月19日 08:18
aisucさまへ
コメントありがとうございます。
とっても素敵な青年たちです。いつか、また何処かで出会える日を楽しみにしています^^
Posted by よんだー at 2013年07月19日 09:04
良い出会いをされたのですね〜
お写真のお二人を拝見して本当に爽やかな笑顔で素敵ですね^^

よんだーさんのご子息さんとお二人が同年代でしたら
お二人もよんだーさんのことをお父さんと重ねて
見ていたかも知れませんよ〜^^

縁あって同じ釜のソフトクリームを食べたのですからね^^w
お二人も帆の上からよんだーさんのことを
探していただろうな〜って思いました^^

それより、
人事部で何百人も面接されていらっしゃったとは!!^^
Posted by michi at 2013年07月19日 16:20
さわやかぁ〜。

うちの19歳の息子に見せてあげたい

>さすがに、規律の厳しい環境で生活しているとあってあいさつも会話の受け答えも、しっかりとしたものだ
これこれ。基本よね〜これで好印象だもんね!

うちの息子もね〜挨拶だけは焼き鳥屋の呼び込みなみなんだけど・・・この爽やかさはねーなー。


Posted by デザイン工房TOMO at 2013年07月19日 20:04
こんばんは。名古屋に住むKの母です\(^o^)/室蘭ではお世話になったそうでありがとうございました。ブログの写真で元気な姿も見れて本当に嬉しかったです。まだまだ実習が続くので体調だけは崩さずにガンバッてほしいと思います。登檣礼やセイルドリルを見てみたいですが近くの港には来ないので無理そうです(^^;;
本当にこの度はありがとうございました。
Posted by メープル at 2013年07月19日 21:46
michiさまへ
コメントありがとうございます。
たぶん、彼らは私の事を「変なオッサン」と思っていたことでしょう^^。地球岬のソフトクリーム、近くに居ながら初めて食べたのですが、濃厚な牛乳ソフトでした。こういう機会が無ければ食べないものですね^^
Posted by よんだー at 2013年07月19日 23:50
デザイン工房TOMOさまへ
コメントありがとうございます。
TOMOさまのブログを読ませていただいていると、息子さんたちには、環境の変化に対応できる「柔軟性のある適応力」があると思います。社会に出ても対応できる力を備えていると思うのです。この訓練生2人にも同じことが言えます。
我家の球児は、そこが欠けているんですよね〜
順応するのに時間がかかるのですよ。TOMOさまの息子さんたちや、訓練生の子たちが羨ましく思います^^
Posted by よんだー at 2013年07月19日 23:59
メープルさまへ
コメントありがとうございます。
あらら、Kくんのお母様でしたか・・・
ご丁寧にメッセージを下さり恐縮です。
セイルドリルは私も観てみたいと思っていたのですが、「今回は実施しない」ということで残念でした。でも、KくんとMくんが出港前にメールで教えてくれたので、登檣礼の様子を撮影する事ができました。画像が鮮明ではないのですが・・・

私が彼らの親の立場だったら…と考えると、この画像は是非観ていただきたいと思い、ブログの記事にさせて頂きました。喜んでいただけて、とても嬉しいです。

素敵な息子さんをお持ちになりましたね。社会に出て活躍してくれることと思います。
これからのKくんとMくんの健康を、そして航海中の安全をお祈りさせて頂きます^^
Posted by スティーヴィー・よんだー at 2013年07月20日 00:22
素晴しい出会いに微笑ましく感じ、
最後の写真にジーンと来ました、、、

大切な思い出の一ページですね(*´▽`*)
この青年たちは力強くこれからも成長するのですね♪

それにしても変な人がいるのですね、、、
小心者の私はビビッてしまいました(>_<)
こうゆう日本人が少しでも減るように願いたいです、、
Posted by さっちゃん at 2013年07月20日 11:19
よんだーさんの凄い人柄に惚れました^^)
いい出会いしましたね!
キラキラ輝く瞳が想像の中ですが感じました^^!
いい若者ですね、日本もまだまだこんな若者がいるんだ!将来きっと有望だね。
気持ちがすっきり^^)

それにしてもエレベーター事件!!
そんな人もいるんだね、出きれば会いたくない人!
だけど世間には居る種族!身勝手というか〜
そこだけ見て言うのは何だけど、普段からそういう態度の人だから出た言葉だと思う。
乗っていた他の人たちもきっと同じ思いでいたでしょね。

礼儀を知らないって怖いですね。
Posted by 野の花あざみ at 2013年07月20日 14:39
さっちゃんさまへ
コメントありがとうございます。
熱は下がったのでしょうか?…

はい! まさに「思い出の一ページ」です。
これからの日本を背負って立つ人が、彼らのような人たちばかりなら、安心して任せられると思います^^
Posted by よんだー at 2013年07月21日 06:32
野の花あざみさまへ
コメントありがとうございます。
惚れられちゃいましたか〜…やあ、照れるなあ〜^^

でもね、ほんの1時間の事でしたが、彼らの存在感って大きくて、「生きる活力」みたいなものを分けてもらった…みたいな不思議な感覚を覚えたんですよ。この感覚は私も初めての経験でした。
なんだか得した気分で、ありがたいですよ〜^^
Posted by よんだー at 2013年07月21日 06:40
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